お風呂に入ろう

最近思ってたことをうまく言葉にしてくれていた。
糸井さんの表現力、目の付け所、やっぱりすごい。

・これはもう、根拠も証拠もなんにもないんだけど、ぼくの直感にしか過ぎないかもしれないんだけどね。いつも機嫌のよくない人とかさ、ものすごく忙しそうで取りつく島もない人とかさ、なにかと冷笑的に否定する人とかさ、どんなことでも悲観的に考える人とかさ、‥‥いや、ちがってるかもしれないよ‥‥その   勝手な思いこみかもしれないんだけど、お風呂に入ってないんじゃないかと思うんだよ。シャワーだけですませるとか、ささっと義務的に入って暖まらずに出ちゃうとか、そういうことしてるんじゃないかとね。

お湯にからだをつけて、ゆっくりと温度の交換をして、ふー、とか、あ〜〜とか、ため息ついたりしてさ、汗かいて、適当に肌なんかも色が変わったりしてね、そういう時間を過ごすのって、わりと忘れられてるような気がしたんだよ。

バスルームっていうと、からだを洗うところとか、清潔方面の考え方する人も多いらしいけど、そんなに洗わなくたって、じゅうぶん清潔だと思うよ。

そっちじゃないの、入浴の大切は。お湯にからだをつけて浮力をたのしむ。そして、温度というごちそうを肌から受けいれる。湯気を呼吸して、湿り気をいただく。お湯にじぶんをゆだね、まるごとをやわらかくする。これを毎日やっている人と、やってない人の間には、けっこうなちがいがあると思うんだ。

ぼく自身、毎日お風呂に入る人ではあるんだけど、どうしても気ぜわしい日々が続くと、義務みたいに入浴を済ませようとしちゃうんだよね。そういういいかげんな入浴をした人間として、昼間の時間とかを過ごしたりしていると、「なんか、最近よくないなぁ」って感じになるわけよ。温泉ばかりがお湯じゃない、もっとお風呂につかろうよ。変温動物のように、お湯に温度をもらいましょうや。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。いいお風呂に入った日は、手帳に◎をつけるとかもいいね。