20130810

映画、「風立ちぬ」を観てきました。
そのあと、淀川花火を観に行ってきました。

とっても素敵な一日でいろいろ感じることも多かったので、
帰りの新幹線で思ったことをつらつらと書こうと思います。


風立ちぬ

風立ちぬ、いざ生きめやも」

この言葉にメッセージが集約されている気がした。

愛する人が先立った後も、
自分が命を懸けて作った飛行機が完成し、戦争が終わった後も、
それでも人は生きていくということ。

カプロー二が堀越二郎に、何度となく

「風はまだ吹いているか」

と問いかけていた。

情熱を絶やさずに、長い年月をかけて飛行機を設計し、完成させた。
ひとたびその風が吹き終わって、残ったものを振り返った時に、
虚無感だったり、自分のやってきたことの意味について考えたり
したのだと思う。

そして、エンディングでの堀越二郎に声をかけるのが、最愛の妻、菜穂子。

「生きて」

地震、戦争、結核、昔はもっと死が身近にあって、
映画の中で起こるような突然の別れは決して珍しくなかったのだろう。

今はいろんなものが進歩して、確率として不治の病にかかることは少なくなったし、
少しの地震で家が全壊してしまうことも、
戦争によって夫と妻が離別することも、なくなった。

それでも、かけがえのない人たちと過ごせる時間は有限であることに変わりはない。

妹に、菜穂子さんを閉じ込めてどうする、と問われたときに、堀越二郎が言った言葉が一番深く心に残った。

「僕らは今、一日一日をとても大切に生きているんだよ…」

大切に毎日を生きる。丁寧に生きる。
その大切さを強くこの映画から感じました。

全部ひっくるめて、最後に流れる主題歌、ひこうき雲がすごく心に響きました。
帰りの新幹線ずーっとループして物思いに耽ってしまいましたw

わかりやすく泣ける映画でもなく、
大げさに感動を誘う演出重視の映画でもなく、
じわじわと心に沁みてくるような、とてもいい映画で観てよかったです。

◆淀川花火大会

関西人なのに初めて行ってきました、淀川花火。
ちゃんと振り返ってみると地元名張の花火大会と琵琶湖花火以外は見たことがなかった。

想像をはるかに超えて、すごく綺麗で密度が濃くて迫力のある花火でした。
河川敷から駅までの帰り道でフィナーレを迎えることができたので、
最後に近づくにつれて打ち上げ場所に距離的にも近づくという素晴らしい経験でした。

空一面のしだれ柳の花火にはよくわからないため息のような声を上げて感動してしまいましたw

◆おまけ

ひこうき雲aikoと歌ってます)

ひこうき雲(小田さんうますぎます)